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雨の人

第10章 嫉妬

今日は仕事が早く終わった


早く帰れる時は
弁当箱を
ゆきに返しに行く


少しだけでも
ゆきに会えるから
俺は超うれしいんだ


俺はまた泥だらけ
でも、今日は
ちょっと時間があるから
ゆきとドライブするんだ


ゆきの家の前に車を停めると
ゆきがすぐに
玄関から出てきた。


助手席に乗ったゆきは



やっぱ
かわいい。




俺は適当に
車を走らせた


「あきひろくん、お疲れ様」


「うん!ゆき、お弁当ごちそうさま」


「どーいたしまして。」


「今日も、超美味しかったよ!
唐揚げ、うまかった~
な、ゆきっ」


「あ、良かったぁ~唐揚げ、
どうだったかな~って
ゆき、気になってたの」


「ん?ゆき食べなかったの?
今日は、弁当の中俺と違ってた?」


「あっ……うん…違う…一緒。」


「あはは(笑)
ゆき、違うの?一緒?
どっちだよ(笑)」


「あ、あのね…一緒。
お弁当は、同じだったけど
唐揚げ、ゆき食べなかったの」


「なんで?」


「食べられちゃったから…」


「誰に?」


「…藤田さんに…」


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