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雨の人

第10章 嫉妬

「じゃあ、あきちゃん

チュウとか
しちゃってるんだ~
きゃー!!」



「あたり前じゃん!

もっとスゴイこと
しちゃってるぜ!」



「やだやだ~!

スゴイ事って、
な~に~?!(笑)」



おねーちゃんは、
下ネタが大好きだ。

ちょっとからかいながら
話を盛り上げ

その合間に
普段できない
彼女の自慢話なんかしちゃって

テンション高めな俺は
ちょっと飲み過ぎてしまった



あ、ヤベっ

もうこんな時間!



そろそろ帰ろうと思い
ゆきに電話をした。




「ゆき、遅くなってごめんな?

ちょっと遅くなったし
俺、タクシーで帰ろうか?

ゆきは、俺の部屋で待ってて
くれていーよぉ」




「大丈夫だよ。

ちゃんと迎えに行くから
お店の前で、待っててね。

あきひろくん…大丈夫?

ちょっと酔ってる?」




「大丈夫、大丈夫。

ちゃ~んと、待ってるから
ゆきちゃん、
気お付けて来てね~」




「うん、後でね」




「うん、ゆきちゃん、後でね~」


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