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好きになってごめん…

第11章 2学期…。

翔「なんでそんなムスッとしてんの?」

あ「…別に。」

先「じゃ、このクラスの生徒会委員は、翔とあんなでいいか?」

『OKでーすっ!』

翔「…ま、いっか。」


そんな会話など全く私の耳には届いていなかった。


翔「あんな、放課後二人で仕事しろだって。」

あ「えっ?なんで?」

翔「話はちゃんと聞いとけ。俺ら、生徒会委員になったから。」

あ「…翔くんと…二人で?」

翔「うん。嫌なの?」

あ「べ、別に嫌では…」

翔「じゃ適当に頑張ろ。」



「夏乃へ、

お願いだから、生徒会委員代わって?
お願い!!」

と、いうメールを打っていた。

翔「結局、俺とやるのやなんじゃん。」

あ「嫌じゃない。けど…なんか夏乃に悪い感じがするし…」

翔「それは、大丈夫。俺ら、ちゃんと繋がってますから」


少し妬ける。夏乃、そんなに大切にされてるんだ…。



~放課後~

先「今日は、プリントをスティープラーで止める仕事だけだから。
それが200部。」


カチッ、カチッ、

針を止める音だけが教室に響く。

あ「こういうの、苦手…」

翔「同意見。眠くなってきた。」

あ「ってか、これ終わるまでやるのかな?」

翔「多分ね。」

あ「あと、何部?」

翔「120部。うわー。気が遠い…」

あ「6:00になったら、帰ろ?」

翔「いいけどなんで?」

あ「夕飯の買い物してないから。7:00にスーパーしまっちゃう。」

翔「主婦みたい。」

あ「今日、何にしようかな…?」

翔「何でも作れんの?」

あ「頑張ればね。あー。腹減った。」

翔「てか、今日夏乃が家に来たい、って言ってたけど、無理だよな。」

あ「多分ね。メールすれば?」

翔「そうする。」


あ「夏乃、可愛いでしょ?」

翔「うん。、あでも、ちょっと天然入ってるよね。」

あ「わかる。あの子素直過ぎるからね。」

翔「えっ!?もしかして、あんなの好きな人って夏乃?」

あ「アホ。すっごくアホ。」

翔「そんなにアホって言うなよ…」

あ「翔くんも結構鈍感だよね。」

翔「そうかな?」

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