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好きになってごめん…

第12章 私を…好きだった…?

四人で行動してても、自然と2:2で別れてて、
しかもそれが、夏乃と翔くんと残りの私達で。

あ「なんか、無力だなぁ。」

って言ったら、ニノに男みたいって笑われた。

ほんと。どうせなら男みたいに、強かったら良かったのに。

二「ちょっと、座んない?」

ニノは、いつも私の気持ちを察して、気分を変えようとしてくれてる。

そういうとこが、ちょっと好き。

あ「来年、クラス離れなきゃ、私もう無理かな…」

ニ「は?なにいってんの?そしたらオレが困る」

あ「なんで?」

二「…別に。ってかさ、あんな。翔さんの気持ち、知らないの?」

あ「どういうこと?」

二「もう言うね。

  翔さん、あんなのこと、好きだったんだよ?」


…好き?

翔くんが、私を…


好きだった?

あ「…いつ?」

二「春。あった頃。」

あ「あははっ。バカみたい…」

じゃ、早く気持ちを伝えてたら、叶ってたの?

あ「本当…。私、バカ…」

二「だから、まだチャンスはあるよ?」

あ「ううん、もう無理だよ。だって翔くんは、夏乃の彼氏だよ?
 いくら翔くんが私のこと好きだったとしても、奪うなんて、できない。
しちゃいけない…。」


更に、思いが強くなっちゃったじゃん。

あ「そっか。そうだったんだ…。」

バカ。バカ。

それしか頭の中に出てこない。

私は、自分で自分のチャンスを踏みにじった。

二「帰る?」

あ「ううん。もうちょっといる。まだ、おみくじしてないし。」

今は、少しでも何かにすがりつきたかった。


1回100円のおみくじを引く。



『      ~大吉~
学問:常に上昇
金運:思わぬ収入が 』


問題は、最後の恋愛。

『恋愛:自分の思いを相手にしっかり伝えるべし           』


あ「神様は、何でもお見通しだ…」


急に、肩が重くなった気がした…。

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