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いつかきっと…

第11章 ダチ


私はその日、近くのコンビニに用があってでかけていた。


漫画とかのコーナーにふと立ち寄ると、小学校の頃ハマっていた漫画が置いてあったりしてつい夢中になって立ち読みをしていた。

かなり、長くいたのか…まだ昼間で明るかった外が
いつの間にか夕焼けが見え、暗く鳴り始めていた。


―18:30

『ゲッもうこんな時間やんはよ帰らな』

といっても、夏だったし…日がしずむのは冬よりも断然遅い。

扉をあけて出ようと雑誌コーナーの前を通ろうとした―。


ふと、1人の男性がグラビアの雑誌を読んでいた。

『男子って…こういう生物だかんなぁ…仕方ねぇよなぁ』

なんて言葉にこそ出さなかったが、心で思っていた。


その男性に見覚えがあった。

黒か、茶色かわからないくらいの中間ぐらいの髪の毛。

黒と赤でまとめられた服装。

笑ったときに右にできるえくぼ。


―あぁ。なんて懐かしいんだろう。


それは、運命的な出会いで…私が会いたい人でもあって…

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