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飴と鞭の使い方

第6章 快楽

中で今まで以上の熱さを感じた。
ソレがなんなのかを察したら余計に涙が溢れた。

俺、本当に犯されたんだ。


「そんな顔すんな。生じゃないだけマシだろ?」一度抜いてゴムを外し新しいのを着け直す。

ビクンッ!
「ふぁっ…」
どうやら体の方は感度を上げたようだ。

「ただ引き抜いただけでこれか?随分敏感だな」瑠架みたいなタイプの人間には言葉責めが実に有効だ。

「違う!体が勝手にっ…んっ」

言いたいことは分かる。
それゆえにキスをして唇を塞いだ。

舌を入れると若干血の味がした。
コイツどんだけ強く噛んでんだ。

ーピチャッ、チュパッ、チュプッー
「ぅ…ん、ハァ、ぁん」
少しの間互いの息づかいと唾液の混じる音だけが部屋を満たしていた。

「…んん、ハァ…ハァハァ、ハァ」
「一応、教えてやるけど、キスしてるときは鼻で息するんだぞ?」

フッと笑い軽く瑠架の鼻を摘まんで助言をする。
しかし、情報は遅すぎた。
もうとっくの昔に瑠架の呼吸は上がってしまっていた。

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