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飴と鞭の使い方

第6章 快楽

「素直にイッたらどうだ?」
さらに前後の刺激を強め根元を絞り、認めるまでイかせないアピールをする。

「やだっ!」
だだっ子のように首を振って否定する。

「何が?」
「イき…た…くない…」
強情ですこと。

「残念だ」

絞った手をそのままにピストンを早める。
もちろん瑠架の前立腺を責めるように。

「んぁっ!あっんん」
快楽は確実に浸食していた。
あとは時間の問題だな。
ゆっくり……堕ちろ。

そう思ったのに…

「っ…っ…ハァ…っ」
声が聞こえなくなった。

見ると顔を横に向け、空いた手の甲側から指を曲げて咥わえ、髪の毛の隙間から涙が伝っているのが分かった。

その姿はあまりにも儚げで美しく…妖艶という言葉さえも霞ませる程だった。

「反則だろ。それ…ック」

ドピュッドピュ!

その不意打ちのお陰で先に果てたのは俺だった。もちろんゴムはちゃんと着けてたから中出しではないが…

「恐れ入るよまったく」

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