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飴と鞭の使い方

第7章 選択

どうやら場所を変えるらしい。

戻って来たその手には鍵が握られていた。


「ゲームをしよう」
「はぁ?」

またもや突拍子もない発言。
何言ってんだ?と聞き返す間も、抵抗する間もなく数分前と同じ格好に戻された。

どんだけ手際いいんだよ!という感想はあえて無視しよう…
言ったところでこの状況は変わらない。

それよりも今は…

「ゲーム?」
「そう。ゲーム。俺が勝ったら玩具もう1個追加。瑠架が勝ったらそこで終了。悪い話じゃないだろ?」

「…条件は?」

「ん~これ初めてだろうから…」

鞭と瑠架を交互に見る。既に決めていたが一応考えてる雰囲気を出しておく。

「とりあえず移動するか」

「待て!俺は了解してない!」

「向こうで決めれば良い」

その後は有無を言わさず俺を担ぎ上げ歩き始めた。

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