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飴と鞭の使い方

第2章 提案

「お前を奴隷にすることにした」
「はぁ?奴隷?」
コイツ頭おかしい。

「寝ている間、簡単に身元調査をさせてもらった」
コイツ最低だ。
「何人のこと勝手に調べてんだよ!」
冗談だと思った。個人情報の保護にうるさいこのご時世に出来る訳がないと。

しかし、これが証拠だと言わんばかりにペラペラとしゃべり出した。
よくそこまで調べたなと感心してしまうほど…。
「それでだ、どうやらお金に大層お困りのようではないか」
ここまで嫌味ったらしいと清々しとさえ思える。
「まぁ~ね。だから?」
「俺と取引しよう」
「取引?」
「そう。お前は金に困ってる。俺はお前が欲しい。ほら取引になる」


無茶苦茶だ!そんな話あるか!

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