チョコレート
第6章 親友
「そう言えばさあ、陸チョコレート好きなの?」
「好きだけど?」
「やっぱね、初めて会った時もチョコくれたし、そう言えば夜コンビニで会った日もチョコ選ぼうとしたし、今だってチョコレートケーキだし。ってコンビニの時も今もかぶるって…」
「彩チョコついてる」
私の長いセリフに何も返さず
そう言う
「え?」
自分でとろうと
手を口に持って
行こうとしたら
先に陸が人差し指で
私の口についたチョコを
とった
そして
そのまま陸が自分の
人差し指をなめた
「なっ…///」
「クスッ…なに照れてんの?」
「はいはい、イチャイチャしなーい」
言い返そうとしたところで
優衣にさえぎられた
なんか悔しい…
ケーキを食べた私たちは
また勉強を再開した
5時を過ぎた頃
私は前から
考えていた行動に出た
「陸…ちょっと体だるいかも」
「大丈夫か?」
「え、彩大丈夫?」
会話が聞こえたのか
優衣が心配そうに
聞いてきた
「大丈夫…」
「お前大丈夫じゃねーだろ。今日は帰ろう家まで送るから。」