
チョコレート
第6章 親友
「ずっと聞こうと思ってたんだけど、あの後どうだったの?」
「あぁ」
優衣は
ガラにもなく一冊の
推理小説をパラパラと
捲りながら
適当な感じで返事する
5日間のテストも終わり
優衣について来て欲しい
と言われ、2人で
駅前の本屋に来ていた。
「これ読めんのかあたし…」
ブツブツ独り言を言いながら
相変わらずパラパラと捲る
さっきの質問完全無視か
少しイラついた私は
「ねぇ!聞いてんの!?」
「シーッ、ここ本屋」
思ったより大きい声で
言ってしまい
静かに本を探してる人や
読んでいる人は
少しびっくりして
私たちを見た
「あ、すいません…」
