
チョコレート
第9章 specialday
「…だって」
「だって?」
「最近用事あるって言って、学校終わったらさっさと帰っちゃうし、今までそんなことなかったのに…」
「…大丈夫やって!陸は彩ちゃんにベタボレや」
「じゃあなんで急に避けるみたいなこと…本当は私のこと好きじゃなくなったんじゃ…」
気付いたら涙が溢れていた
「彩ちゃん…」
涼くんはあきらかに
困った顔だった
「…うっ…もうやだ…」
その瞬間
涼くんは私を抱き締めた
「涼くん…?」
「本間はな…」
「え?」
「あっ」
と言って涼くんは
我にかえったように
私を離した
「涼くん?」
「ごめん。とにかく、心配せんでも陸は彩ちゃんのこと好きやから、な?」
「うん…」
「じゃあ気をつけてな、バイバイ」
辺りを見ると
もうマンションが見えていた
「あ、うん。ありがとう」
私は家に向かう涼くんの
背中を見ながら
さっき言いかけていた
言葉が気になっていた
「だって?」
「最近用事あるって言って、学校終わったらさっさと帰っちゃうし、今までそんなことなかったのに…」
「…大丈夫やって!陸は彩ちゃんにベタボレや」
「じゃあなんで急に避けるみたいなこと…本当は私のこと好きじゃなくなったんじゃ…」
気付いたら涙が溢れていた
「彩ちゃん…」
涼くんはあきらかに
困った顔だった
「…うっ…もうやだ…」
その瞬間
涼くんは私を抱き締めた
「涼くん…?」
「本間はな…」
「え?」
「あっ」
と言って涼くんは
我にかえったように
私を離した
「涼くん?」
「ごめん。とにかく、心配せんでも陸は彩ちゃんのこと好きやから、な?」
「うん…」
「じゃあ気をつけてな、バイバイ」
辺りを見ると
もうマンションが見えていた
「あ、うん。ありがとう」
私は家に向かう涼くんの
背中を見ながら
さっき言いかけていた
言葉が気になっていた
