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チョコレート

第9章 specialday


「じゃあ、カンパイ」


陸の合図で
みんなと乾杯し

優衣が作ってくれた
料理をみんなで
食べ始める




「で、聞いていい?」



聞きたいことだらけだ



優衣がいいよと言った




「えーと…鍵のことはなんなの?」




「あれは彩ちゃんが早く家に着かんように俺が考えたんやで」


と涼くんが言った



そっか…

これだけのもの準備するのに
時間かかるもんね



「俺の字やったらまだ見慣れてないと思ってん」




「あと、彩がいつマンションに着いたかわかるように、凛と隼人にも協力してもらった」

と陸が言った


あ、凛ちゃんの電話の
相手って陸だったんだ




「でも、私ずっとスカートのポケットに鍵入れてたんだけど」





「屋上の事思い出して」


なんかミステリーみたいだな
と思いながら屋上での
ことを思い出した













確か私はお昼休みに
屋上で優衣と話してて…




「今日家に来いって言われた」

そう言って私は
陸から預かった鍵を
眺めて…









「あの時あたしは鍵がスカートのポケットにあるのを確認したの」



でも、確認しただけだよね?




「いつ鍵を取ったの?」




「体育の時」



そう言えば

体操服に着替えた後
優衣は一回更衣室に
戻っていた



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