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チョコレート

第9章 specialday



そうだったんだ…



「あ、ケーキ出すね」



優衣はキッチンに行き
冷蔵庫からケーキの箱を
出してきた





ケーキはホールの
イチゴケーキだった
チョコプレートには



‘happybirthday’



の文字



「わぁ…」




みんながろうそくを
立て始める



なんか…


嬉しさが時間差でやってきた





「電気消すよ?」


と祐樹くんが言い


暗い部屋の中には
ろうそくの明かりだけになった。




みんながhappybirthdayの
歌を歌ってくれる




嬉しくて涙が溢れた




「…うっ…ひくっ…」



「はい、ろうそく消してー…って彩泣いてんの!?」





「だってぇ…ひくっ…嬉しい…」



私は泣きながら
ろうそくの火を消した



「はい。プレゼント」




優衣から白い袋を渡された



中を開けると


アロマキャンドルに
色んな種類の
入浴剤が入っていた



「わぁ…優衣ありがとう!」



「それで癒されて♪」




「彩ちゃん」


次は祐樹くんだ



正方形のラッピングを開ける



「可愛い!写真立てだ、ありがと~」


縁にはハートが所々に
散りばめられている




「陸との写真でも飾って」





「はい、彩ちゃん!」



次は涼くん


箱のラッピングを開けると




今人気のブランドの
薄いピンクの
長財布だった




「可愛い~!ありがとう」



「彩ちゃんっぽいなと思って」



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