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チョコレート

第9章 specialday




「はい、彩」



陸から細長い長方形の箱を
渡された


箱はピンクのリボンで
飾られている




「なんだろ…」



ラッピングを開けると

ちっさなハートがついた
ネックレスだった。

上品にキラキラと輝いている



「綺麗ー」



ネックレスを取り
陸が私の首につけてくれた



思わず抱きついた



「ありがとう」



離れてお礼を言った






「でも、このネックレスすごい高そう…」



そういうの
よくわからないけど
安くないのは一目でわかる




「陸くん頑張ってバイトしてたんだよ。」


「陸彩ちゃんに会えなくて、だいぶ病んでたんだから」



優衣と祐樹くんが言った




「嘘…」




「ちょうど偶然知り合いの先輩が人手が足りなくて困ってるから一時的でいいからバイトしてくれって頼まれて、それで。」



だから…


「だから最近…」



ヤダ、また涙が


「…ふぇっ…うっ…」




「彩…ごめんな、寂しい思いさせて…」




「私もごめんね…何も知らなくて、拗ねたりして…」




陸は私の頭を撫でてくれた


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