チョコレート
第1章 出会いは屋上
「…ねぇ!」
「…ん。」
誰かいる?
声が聞こえた気がして
ゆっくりと目をあける
祐樹くんと陸が私を見ていた
「わっ」
「起こしてごめんね、あやちゃん」
「ううん。いつからいたの?」
「さっきだよ」
もしかして寝顔見られたかも…
やばい、急に恥ずかしくなってきた。
ヨダレとか出てないよね?
「お前顔赤いぞ。熱でもあんのか?」
陸斗が私の顔を覗き込こむ
「え!ないない!」
「あやちゃん寝顔見られたかも。とか思った?」
祐樹くんの言葉にびっくりする私
「え!?」
「そんな顔してた」
嘘っ
「こいつ勘だけは鋭いから。て言うか半分気持ち読み取られるからな」
「だけってなんだよ!」
「はいはい」