チョコレート
第12章 海
「優衣告るの」
「「え…」」
2人は
一瞬びっくりしただけだった
私たちは優衣を見守る
「上手くいくと思う?」
「朝も行ったけど、もし祐樹が戸田のこと好きだったとしても、それに気づいてないってこともあるからな…」
だよね…
「仮に好きだとして…それってどうしたら気づくのかな?」
「そう言えば前、好きな子に彼氏が出来て初めて、好きってことに気づいたってのは聞いたことある」
「それじゃ遅いじゃん…」
「なぁ、もう本題入ってるっぽいで」
砂浜の2人を見ると
涼くんの言った通り
優衣が真剣に
話しているようだった
「ねぇ2人とも…もし祐樹くんが優衣のこと好きなのに、振ったとしたら…なんて言っていいかわからないけど」
「分かった。祐樹と話してみる」
「…ありがとう」
そのあと
私たちは
ただ2人の姿を見ていた