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チョコレート

第14章 花火

陸斗side


子どもサイズでも
彩の細い指にはぴったりだった


「ありがとう。嬉しい」


おもちゃの指輪なのに
予想以上に彩は喜んでいる




良かった。






「彩。」



嬉しそうに指輪を見る
彩にゆっくりキスをした




「んっ…」




「好き」




「…私も好きだよ。」





俺たちは最後まで
花火を見終えた後
屋台に戻り
アイスやたこ焼きを
食べたりした




「そろそろ帰るか」



「そうだね」



屋台の道を抜け
家の方に向かう





急に彩の歩くスピードが落ちた


「彩?」



「ん?」



「足痛い?」



「ううん…」



「我慢すんな」



「…痛い」



歩く足を止め
彩の足元にしゃがんだ


「下駄脱いでみ」



彩が下駄を脱ぐと
ちょうど紐が当たる
親指と人差し指の間が
赤くなっていた




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