テキストサイズ

ホストに恋

第23章 23

「んぢゃ、帰るよ」

瀬戸が、立ち上がると太一が抱きついてきた

「太一、どした?」

「嫌いに…ならないでね…勇作…」

「は!?」

「俺、こんなだけど、嫌いならないで」

…可愛いよ太一

「ばぁか…嫌いなんてならねーから。ちゅ」

「勇作…大好きっ」

「ぢゃ、またな。」

「気をつけてね。」

…ドアが閉まった

と、思ったらいきなりドアがまた開いた

…え…

「言い忘れた!! 」

瀬戸が戻ってきた

「ん?」

「ますます、お前が好きになった。んぢゃな」

…パタン

「勇作…」

幸せを感じた瞬間だった。


帰り道を歩くと、由佳が歩いていた

「瀬戸さん!!」

「おぉ!!今帰りか」

「はい。」

「なんか飲むか?」

そう言うと近くの自販機からジュースを買って由佳に渡す

「いただきます」

「あぁ」

「おいしっ」

「塾、大変だな!!」

「通わないと大学無理だから。お兄ちゃんが出させてくれてるし頑張らないと私も」

「偉いな!!」

「私、お兄ちゃんがなれなかった保育士になりたいって思ってるんです。お兄ちゃん、途中で諦めざるおえなかったから…」

…へぇ
…太一が保育士か

…なんか合ってるな

「そうか、なら頑張らねーとな…またわからなかったら、教えてやっから、番号交換しとこ」

「ありがとうございます。でも、私携帯持ってないので、アドレス帳に書きますね」

今時 小学生だって持ってるぜ。

「書きました。ありがとうございます。帰ります。」

「あぁ…気をつけてろよ、またな」

「はい」

素直だな。

太一そっくりだな

「さて帰ろ」

瀬戸が…帰り道を太一のことを考えながら歩いていた。

愛してる。太一

ストーリーメニュー

TOPTOPへ