ホストに恋
第25章 25
健三わ逮捕された
病室にいた瀬戸に連絡が入った
…
そばにいた拓哉が瀬戸の肩に手を置く
「瀬戸、太一なら大丈夫だよ、瀬戸がいたら大丈夫だ。あんなにお前に惚れてて一途だったんだから」
そう言った時
「もうお兄ちゃんと会わないで…ください」
由佳からの信じられない言葉…
「由佳…」
「お兄ちゃんがいったい何をしたんですか? 瀬戸さんを好きになっただけなのに、こんな目に遭って、お兄ちゃん可哀想…瀬戸さんを好きになったせいで…こんななるならもうお兄ちゃんに会わないで…会わないで…」
由佳の肩が震えている
拓哉が由佳の肩を優しく抱いた
「…ゆう…さく…」
太一が、声を…
「ゆうさく…」
「太一!!!太一」
目を開ける太一
「ゆう…さく、」
太一の手を握る瀬戸
「お兄ちゃん!!」
「由佳、ゆうさくを悪く言うな…」
「お兄ちゃん…ごめんなさい…」
「ゆうさく、大好き…」
太一が笑った
「お前、こんな時に言うか…?(笑)」
瀬戸の目から涙が流れていた
それを太一が指で拭いた
「俺から、離れないでね。ゆうさく」
「バカヤロ……」
瀬戸が太一の手にキスをした
「ゆうさく……愛してる」
「太一、俺もお前だけ愛してる。早く元気なってまた俺に飯作ってくれよ」
太一が笑顔で瀬戸に抱きついた
由佳も泣きながら二人を見守った
拓哉わ病室を後にした。