ホストに恋
第26章 26
「太一…?」
太一の目から大粒の涙が流れ落ちていた
「太一…お前…」
「勇作……俺……俺……」
ぎゅゅ…
勇作が強く抱きしめた
「太一…ごめんな…お前、病み上がりなのに…俺…ばかやな…」
「勇作……ごめん」
太一が瀬戸に謝る
「お前が謝んなよ…悪かった。」
瀬戸わそのまま抱きしめ腕枕をしてやり朝まで太一を抱きしめ続けた
太一わ、瀬戸の心臓の音を聞きながら安心し…申し訳なく目を閉じた
「太一、おはょ」
「勇作…うん。」
「なぁ。天気いいし、出かけてみっか!!」
「勇作、どこに?」
「海とかさ。」
「行きたい。」
太一が笑った
「よし!!デートだ!!着替えるから待ってろ」
瀬戸とデート
太一わ、ドキドキしていた
瀬戸の運転で二人わ 出かけた
光司わ、翔太に会いたくて朝からそわそわ落ち着かない
拓哉が、部署からチームに移動になり、話す相手もいない
昼…社員食堂に拓哉を発見した
「拓哉!!」
「光司。どした?」
拓哉の前に座る光司
「なぁ、翔太の店ってどこ?」
「は?なんで?」
「行ってみよかなって。」
「店なら、翔太んとこぢゃなくてもいっぱいあるよ」
「翔太がいるとこがいいの!!」
こいつ…
むかつく…
「自分で探せば。」
拓哉が立ち上がり光司から離れ出て行く
「なんだよっ…」
手当たり次第拓哉の同期に聞きまくり場所を聞き出せた。
退社後…
店に一目散に向かった
「いらっしゃいませ!!ご指名わ?」
「翔太!!」
「は?そのような名前のものわ……」
「そうか…」
店での名前わ知らない
「誰でもいいわ。」
「かしこまりました。」
店内に入り指定場所に座らされた
ふぅん…ナンバー1かよ…さすがにそうだよな。
瑠衣か。
ホストがやってきた
「瑠衣わ?」
「瑠衣さんわ、個室です。」
「個室ねぇ…」
「VIP対応です。」
「ふぅん…」
「お前さ、何番?」
「は?」
「ナンバー…」
「まだまだ下っぱですよ。」
「ふぅん…なぁ、一番高い酒…もってこい!!」
「あ…ありがとうございます!!」