ホストに恋
第30章 30
塾の教室を開ける由佳。
「由佳!!オッス、昨日教室行ったらいないんだもんよ!!何かあったか?塾来たらいないし…」
「あぁ…ちょっと用事できたの。」
「そっか、ほら!!」
紙切れを渡された
携番とアドレスが書いてあった
「お前携帯持ってないって知ってたから教えなかったけど、最近持ったって聞いたから教えとく。」
そう…太一が誕生日のプレゼントに買ってくれたのだ
「あ、ありがと。私のも、教えるね」
「うん!!」
その日からささいなこともメールで話すようになった
でも、彼女のことわ聞けずにいた…
そんなある日、翔平の彼女に呼び出された
放課後の視聴覚室…
「あなた、翔平と、よく一緒にいるけど何なの?」
「え!?別に何も、」
「そうよね、翔平がただ暇つぶしに近づいてるだけよね。でも、私が転校してきた時翔平…すごく良くしてくれて家も近所なの。塾も一緒みたいよね。わからないよ翔平みたいに優秀な人が塾なんて…私わ翔平が好きなの、だから翔平に近寄らないで欲しいの。言ってる意味わかるよね。」
「あの…いいたいことわそれだけですか?私塾あるから。」
走り去る由佳
「なんなの!!あの態度!!」
由佳わ、ただただ小走りで塾に向かった
気がついたら涙が…頬を伝っていた…
…なんで…
その時、肩を叩かれた
振り向くと翔平が立っていた
「お前、早すぎ!!やっと追いついた。」
翔平が由佳を見つめ笑っていた
「ん?どした?何かあった!?」
由佳の涙に気づいた…
「別に…なに…も」
「由佳?」
ぎゅっ…
何を思ったのか由佳から翔平に抱きついていたのだ
「…どうした?」
「少しだけ…こうしてて…少しでいいから…」
翔平わ、優しく由佳を抱き返してくれた。
「塾…サボっちまうか!!」
「え!?」
由佳の手を掴み走り出す
着いたのわ閉店間際の遊園地だった