
ホストに恋
第32章 32
「知らなかった…翔太さんが俺と…ね、もっと話して…俺と翔太さん………翔太のこと…」
出会いから今までのことを拓哉に話した
拓哉の目から大粒の涙が流れていた
「…っ…ずっと感じてたんだ、翔太さん…翔太の温かさ…俺を見る翔太の目………優しくて。やっぱりそうか………俺、翔太のとこに戻る、一緒にいるよ!!四年分………」
「兄貴…!!」
「よし、翔太にサプライズだ、雅哉!!」
「うん!!」
施設を出て、荷物を車に積み込み実家に戻る
翔太わ店で仕込み中
「拓哉…店に行け…俺ら裏口から入るからお前わ、正面からな。」
「うん!!」
拓哉わ、正面から店に入った
カランカラン
「すみません!!まだ開店前なんすよ!!」
翔太が拓哉に気付く
「拓哉…………か?」
包丁を置き、走る翔太、拓哉の前までくる
「拓哉………どうしたんだよ?」
「翔太………ただいま。」
「拓哉!?お前…」
「翔太……翔太」
ぎゅ…
拓哉を抱きしめる翔太…四年ぶりの温もりだった
「拓哉!!拓哉!!俺の拓哉!!拓哉!!」
「翔太……全部聞いた……俺、思い出したわけぢゃないけど、翔太と一緒にいなきゃいけないような気がして……」
「拓哉ぁぁぁぁ!!」
「そんな顔したらお客様に笑われるよ!!」
2人の後ろで微笑む雅哉と瀬戸。
「良かったな翔太」
「お前ら……」
「翔太さん、良かったね。」
「さんきゅ。さんきゅな」
拓哉を離そうとしない翔太
「翔太、お店の準備しないと…」
「ん…だな!!」
「手伝ってあげる」
「まぢか!!よしこっちこい…」
カウンターに2人が立った
瀬戸と雅哉も手伝った
しばらくすると太一が来る
「拓哉!!」
「太一…」
「拓哉ぁぁ!!」
抱き合う2人
「おい!そこまで!」
「あ、勇作だ!!」
「最初に気付けよ」
「ごめんなさい」
「太一…ごめんな冷たくしちまって」頭を撫でる。抱き合う2人
「オハヨウゴザイマス」
サムが入ってくる
「オォ!!ユウサク!!ユウサク!!」
「サム…なんでここに…」
