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ホストに恋

第32章 32


「拓哉、何描いたんだ?」

「まだダメ!!できたら見せるから見たらダメ」

「わかったよ」

「翔太、聞いてもいい?」

「なんだ?」

「瀬戸も雅哉もだいたいのことわ教えてくれたんだけど、翔太から聞きたいことがある…」

「いいよ」

「その…俺たちが……付き合うきっかけになったのって、どうして?」

「…それわな、俺がお前に一目惚れしたから。」

「いつ?」

「瀬戸らと一緒に店来た時」

「そっか。」


「納得?」

「ぢゃ…初体験わ?」

「俺たちのか?」

襲ったなんて言えねーよ…

「2人で海見に行った時…に、」

「そっか、俺幸せだったんだろうな。そんな気するんだ。」

「拓哉…」

「ごめん…忘れてしまって…ごめんな、翔太……何も思い出せないんだ」

顔を手で覆い泣き出す拓哉

その手をどかし翔太が優しい声をかける

「拓哉…いいんだ、俺が覚えてるから。だから拓哉わ、無理に思い出そうなんて思うなよ…な」

「翔太っ」

抱きつく拓哉

頭を撫でながら強く抱きしめる翔太

「やっべ……キスしたくなっちまう。」

拓哉と目が合う。

拓哉が目を閉じた

「拓哉……」

唇が重なる……

何度も何度も重ねる

「四年ぶりだ……拓哉にキスしたの……」

拓哉が赤くなり照れていた

「可愛いな。」

唇に触れただけのキスだけど、満たされていた。

「拓哉…俺から離れんなよ。」

「うん…翔太のそばにずっとずっといる」

拓哉の肩を抱き寄せる

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