最後のキス~琉球の海を渡る風~
第5章 The king who disappeared~消えた国王
尚正王
琉球王朝後期の国王とされている。しかしながら、在位わずか半年で病を得て亡くなったと伝わっている。父尚○王の死により若くして王位に就くも、清国からの冊封使が来る直前に崩御。尚正王自身の遺言により、その即位はむろん存在すらも永遠に歴史より抹消して欲しいとの望みで、その存在が歴史書に記されていないのだという説が有力。
なお、同時代に生きた官吏の私的な日記には、確かに尚正王の記述があり、この年若くして逝った王は実在の王であることはほぼ確実であることを示している。