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5つの小さな恋の唄*続編*

第3章 『秘密』主演*二宮和也*

「あれ?」

陽葵がいる。道端の公園のジャングルジムの上に。

「陽葵?こんな時間にどうしたの?」

そう言うと陽葵は、驚いた様子もなくゆっくりとこっちを見た。

「星を見に来たの。天体観測、すきなんだ」

「そうなんだ。僕、もっといい場所知ってるよ?一緒に行かない?」

陽葵は笑顔で頷き、黙ってついてきた。

「ここだよ!」

ふたりで寝そべってみる。

「わぁー....すごい」

空には満天の星。
遮るものは何ひとつない。

今まで見たことない、陽葵の表情。
月明かりに照らされて、幻想的で美しかった。
そんな君の隣にいることが嬉しくて、僕はつい、君の手を握っていた。

すると、

「っ....!やめてっ!」

「え?あ、ごめん....」

触れて気付いた。
いや、正確には、触れるまで気が付かなかった。

陽葵は義手だった。

陽葵はその場から、逃げるように去っていった。

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