Happy birthday Jun
第1章 Happy birthday Jun
いや、確かに今冷静になって考えてみれば潤がそんなこと言うわけないってのは分かる。
でもさ、びっくりするじゃんかぁ!
潤「あははは(笑)ごめんごめん。ちょっとふざけただけ。ほんと、美味いよ!」
潤はあの爽やかスマイルでそう言うと『ほんとおいしー♪』と呟いてまた、ケーキを食べ始めた。
美「焦ったぁっ!でもよかった。おいしいって言ってもらえて」
うん。
やっぱりいいね。
潤はあたしの最高の人だよ。
しばらく談笑しながらケーキを食べてたけど、あたしはやっぱり眠くて。
それに気づいてくれた潤が、『もう寝よっか(笑)』って言ってくれた。
潤はシャワーしてから寝室行くから先に寝てて。と言って脱衣場に行ってしまった。
美「ふぁー…、ねむ…、」
トタトタとスリッパを鳴らしながら寝室の扉を開けてベッドにダイブする。
美「ねーみぃー…」
潤と同棲するようになって新しく買い換えたダブルベッド。
なのにいつもはあたしが一人で使ってる感じ。
もちろん、潤もここで寝てるけど、あたしが眠ってから帰ってくるし、起きたら潤はもういない。
夜のうちに作っておく朝ごはんは空っぽになってるのに、食べてくれた最愛の人には会えず。
そんな毎日。
不満があるわけじゃないけど、寂しさもないと言えば嘘になる。
だから潤がさっき、『いつも寂しい思いさせてごめんな?』って言ってくれたのはほんとにうれしかった
この人はいつもあたしのことを分かってくれてる。
だから寂しくても我慢できるんだよ?
あとね?
明日、あたしが行きたい場所決めたよ?
そんなことを考えながらあたしは潤よりひと足早く、夢の世界に落ちていった。