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Happy birthday Jun

第1章 Happy birthday Jun





美「……ん、」

微かに聞こえる鳥の鳴き声と、規則正しい寝息。

ゆっくりと首を持ち上げると、そこには天使のような寝顔の潤。

美「綺麗だなぁ…」


こんな至近距離で見ると改めて思う。

長い睫毛にスッと通った鼻筋。

そんな綺麗な潤の顔を見つめて少し羨ましくも思う。

潤はあたしの頭を自分に引き寄せているみたいで、あたしの頭の下には潤の逞しい腕。

いわゆる腕まくらだ。


潤より早く起きて朝ごはん作ろう。

そう思ってあたしは体を起こした。

でも、何かにそれを阻まれる。

美「ん?」

そっと布団をめくって見ると、

潤が空いている方の腕をあたしの腰に回している。


潤「起きたの?」

あたしの頭の上から天使の囁き。

顔を上げると潤が微笑んでいた。

潤「おはよ」

美「…お、おはよ…///」

なんか、恥ずかしいなぁ…。

潤「何?(笑)照れてるの?(笑)」

潤が悪戯っぽく笑ってあたしの腰から腕を離してポンポンと、頭を叩く。

美「…だって…///」

顔を赤くさせてあたしは俯く。

潤「何言ってんの、今更(笑)毎日やってんじゃん(笑)」

……え?

美「い、今なんて……」

潤「ん?だから毎日こうしてるって(笑)」
そう言って潤はまたあたしの腰に手を回して自分に引き寄せた。

美「う、うそー!///」

し、知らなかった……!

潤「クスクス(笑)お!そだ!今日、行きたいとこ決めた?」

潤はまだ顔の赤いあたしを座らせて向かい合わせる。

美「うん。決めた」

そう、今日行きたいところは…、

潤「ん、どこどこ?」

潤は優しく微笑んであたしに聞く。










美「あたしの実家に来て?」


この言葉の意味、分かるよね?









潤「……ずりー…。プロポーズは俺がするって決めてたのに…」

潤が悔しそうに呟くから、あたしは潤の手を握って言った。


美「……プロポーズ、してよ。あたしちゃんとしたことは言ってないでしょ?」


女のコだもん…。

プロポーズされたい。


潤「……なるほど、そういう意味ね」

潤はニヤリと笑うとあたしの後頭部に手を回してグイッと引き寄せた。

美「……!」

触れるだけの優しいキス…。


潤はそっと離れると両手を握ってあたしの目を見つめる。




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