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この前、人を拾いました

第14章 ②―1 彼が変わることはありません

私って、三歳児と付き合ってたっけ…?



「まいちゃんも、僕が死んだら悲しいだろう!だから急ぐんだ!」



私が呆気にとられていると、電話は


ブチっ…ツ―――ツ――…

と言って乱暴に切られた。




「はぁ!?!?」



私の大きな声にまた周りの人がビクッとして冷ややかな目線を送る。



あ…


「すみません…」



私はそう小さな声でいうと、怒りでケータイを潰しそうなほど握って自宅へと帰った。

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