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この前、人を拾いました

第14章 ②―1 彼が変わることはありません

レイと恋人になってから、3ヶ月が経とうとしていた。


相変わらず、私の名前は覚えない…。
あれはもうわざと間違えてるんじゃないだろうかという気さえしてくる。


いきなり奇声をあげたり、

突拍子のないことをしたり、言ったり…


私の過去を覗いてきたり…。


そうレイにはどうやら人の過去が見えるらしいのだ。


"どうやら"というのは、もちろん、私がどんなに質問しても、とんちんかんな答えが返って来るから、実際のところ、本当にそうなのか分からないのだ。

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