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この前、人を拾いました

第18章 ②―5 神様、私なんかしましたか

とっさの事に訳が分からなかったが


すぐに襲われたんだと分かった。



甘く見てた。

そりゃこんな遅くにこんな暗い道で一人で歩いてたら……



「きゃぁぁぁあああああ」


そんな私の悲鳴にはびくともせずに男は私をはなさなかった。



いやだ…

いやだいやだいやだ!!!



レイに、



レイに会いたいよ…


助けて……



「レイーーーー!!!!!!」



聞こえるはずもないのに、

私は男の腕の中で懸命にもがきながら、泣き叫んだ。

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