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この前、人を拾いました

第20章 ②―7 彼なりの愛情

……

こんなこという人が本当に東大で伝説になるようなすごい人なのだろうか……




「うるさいなぁ!もぉ!私はもっと若村さんと話したかったのぉー!」



そういって私は持っていたタオルをレイに投げ付けた。



「バフッ………なんだぁー見えないぞぉぉ」



そう言って、頭に被さったタオルを剥ぐと、今度はキスしようと私に顔を近づけてきた。


その唇を私は手で抑えた。


「んーーー」


「大体ね!!!そーやってレイが妨害するから、全然私がレイのこと知れないんだからねっ!本名だって、礼二っていうんでしょ?それ私今日知ったのよ!?」


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