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この前、人を拾いました

第20章 ②―7 彼なりの愛情

そう私がむくれていうと、レイは唇を抑えていた私の手を掴んで、じっと黙った。


「ちょっと!なんか言いなさいよ!言っとくけど私、まだ苗字も知らないんだからね!」


そんな私の言葉に

レイは全く反応しない。


また、こうやって不毛な…


すると、レイはいきなり私の手を離すと、急にベッドから立ち上がって、キッチンの方へ向かった。



なに?


逃げるつもり?



「ちょっと待ちなさいよ!」

私もベッドから立ち上がると、レイのあとを追った。

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