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この前、人を拾いました

第35章 ④―2 許嫁という身分

「こんなところに礼二様が住んでいらっしゃるなんて、そんなことありえないわっ!」



いや、私も信じられないんですよ……


「で、あなたは礼二様の何なの?!召し使い!?」



「あ、えっと……」


え、レイって私の恋人……だよね??



なんか、今九条院さんに"召し使い"って言われたのが妙にしっくり来ちゃったけど…



「恋人………?ですかね…」



私の釈然としない返答に九条院さんは大きな目を更に大きくする。




「ありえない!ありえないわ!大体あなたみたいな庶民がどうして礼二様と出会う機会があるの??」



どうしてって……



「拾ったから…です…」

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