この前、人を拾いました
第42章 ④―8.5 『ずっと前から、お嬢様にお仕えしております』
「…はい…なんでございましょうか」
びっくりしながらも私が返事をすると、麗子様は唇を噛み締めてブルブルと震えだした。
怒って…
いらっしゃるのだろうか……
「あなたは……
私のことをどう思っているの…?」
じっとその大きな瞳に私をうつす。
「どう…といいますと……?」
質問の意味が分からずに、聞き返すと麗子様はふぅと小さく息を吐き、
「私のことが
好き?」
と弱々しく聞いた。
好き………
その言葉に身体がどうしても反応してしまう。