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この前、人を拾いました

第48章 ⑤―2 訪問という名の襲来

すぐ叫ぶし、
どうしてそんなに怪我できるのってくらいいつもどっかしら怪我して帰ってくるし、

夜中私を起こしてご飯作れとか命令してくるし…
私がしようとすることは何でも否定するし…
嫌だとか言ったら『あぁ?』ってまた私を睨むし…


年がら年中、みきみきみきって…



「だから、溺愛だ」



と再びレイが呟く。



「は…?」



ちょっと待ってよ…


一体レイは私のどの記憶を"視て"そう言ってる訳……?

「溺愛っていうはもっとこう、かわいいかわいいって言って優しく接してくれる…」




「みき!!!!遅い!」



リビングからまた、お兄ちゃんの怒鳴り声がする。


「す、すみません!」


ほらね、とレイに涙目で目配せすると、私はビクビクしながらリビングに向かった。

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