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この前、人を拾いました

第48章 ⑤―2 訪問という名の襲来

なんで、
自分の家なのにこんなにびくびくしなきゃいけないの…

ていうか、
土曜日なのにお兄ちゃんはなんでうちに来た?


私、誕生日だっけ?
いやいや、まだ2ヶ月くらい先だよな…


「遅い!」



「ごめんなさい!」

まるでこの家の主かのようにソファーにふんぞりかえるお兄ちゃん。


「で、

何なんだ、その男は。」



腕を組んで私の背後を睨みつけるお兄ちゃん。




「あ、えっと彼は西園…」



「フルネームでいうな!!!!」


と背後からレイが叫ぶ。


えぇ…


こんなときまで、それ気にする?!


彼は
西園寺礼二(さいおんじ れいじ)
という韻を踏んだ名前をひどく嫌っているのだ。


くだらない……!



「っ……レイです。」



と私はめちゃくちゃはしょって言い直す。

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