この前、人を拾いました
第62章 ⑥―4 要注意人物…?
ギュッと目をつむると昨晩の怒ったレイの顔が浮かんだ。
レイ……
ごめん…
その瞬間、
「総一様、やりすぎです。」
と横から声が聞こえ、
恐る恐る目を開けると、私の口の前に若村の手のひらがあり、
その手のひらにキスをしようとする総一さんの顔があった。
「うわぁっっ」
と言って身体を遠ざける総一の慌てる姿は、少し滑稽で、ぷっと私も思わず吹き出してしまった。
「なんでお前の手にキスしなきゃいけないんだ!!
いい加減にしろ!若村!」
「総一様、何度も言いますが、みきさんは礼二先輩が大事にされているお方です。」
ポケットからハンカチを出し、口を拭う総一さんは恐ろしい目で若村さんを睨んだ。
レイ……
ごめん…
その瞬間、
「総一様、やりすぎです。」
と横から声が聞こえ、
恐る恐る目を開けると、私の口の前に若村の手のひらがあり、
その手のひらにキスをしようとする総一さんの顔があった。
「うわぁっっ」
と言って身体を遠ざける総一の慌てる姿は、少し滑稽で、ぷっと私も思わず吹き出してしまった。
「なんでお前の手にキスしなきゃいけないんだ!!
いい加減にしろ!若村!」
「総一様、何度も言いますが、みきさんは礼二先輩が大事にされているお方です。」
ポケットからハンカチを出し、口を拭う総一さんは恐ろしい目で若村さんを睨んだ。