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この前、人を拾いました

第64章 ⑥―6 それでもやっぱり

「みきさん、
礼二先輩の誕生日、祝うんでしょ?」


「え……あ、はい。」



「あなたのことだから、『飾り買わなきゃっ!あとケーキもつくって…!』とか思ってるんでしょ?」


私の声真似のつもりだろうか、やけに鼻につく甲高い声で言うので、内容そっちのけでそんな声じゃないと抗議したくなった。



「礼二先輩視えるんですよ?」



「あ……」



そっか、


サプライズで色々準備しようとか思ってたけど…


その準備の記憶、全部レイに視られちゃうじゃん!


ぜんっぜんサプライズじゃなくなる!!!!!!

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