テキストサイズ

この前、人を拾いました

第64章 ⑥―6 それでもやっぱり

「ど、ど、どうしましょ?!」



「やっぱり気付いてなかったんですね。」


と片眉を上げて哀れむ若村さん。



「どっかに泊まって準備するしかないんじゃないですか?
25日、平日ですから礼二先輩の帰りも夜になるし、みきさんはちょっと早めに仕事上がれば飾り付けとかは、間に合うでしょう。」



「……頭いいですね…」



感情だけで、
すぐに色々決めちゃう私なんかとは正反対だ。

でもよく考えたら、若村さんはレイの大学の後輩だし、、
若村さんも東大出身のエリートなんだよね…


「頭いいって…呑気な…
泊まる場所早く決めなきゃ。今日から泊まらなきゃ、総一様に会っていたのもバレてめんどくさいですよ?」


スマートフォンをいじりながら若村さんが言った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ