この前、人を拾いました
第85章 ⑧—5 不吉な口笛?
「上がったよー」
タオルで髪の毛を拭きながら、部屋の方を見ると、部屋でベッドの上でゴロゴロしながら、口笛を吹くレイがいた。
「あ、おかえり〜」
少し楽しそうで、落ち着かない様子を見せるレイを気味悪いなと思いながら、私はレイがいるベッドの淵に座った。
それに別に他意はなくて…
ただ、ここ毎日2つベッドがありながら、どちらか一方で2人で寝てたから、なんとなく、そっちに座ってしまったのだ。
「あやちゃん…」
「ん?」
タオルで乱れた髪を整えながら、私は振り返った。
「…………どうすれば、時間て早まるかな?」
なんだそら。
「はやめたいの?」
「うん」
そっけなく返事したレイは寝転がったまま天井を見つめて、また口笛を始めた。