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この前、人を拾いました

第101章 ⑩—1 突然ですが、みなさん聞いて下さいっ…!



『一応聞くけど…』


先ほどとはうってかわった先輩の声音に、また緊張が走る。



「はい…」


『もし。

もし、出来てたら…

それは、おめでとう、ってことで、いいんだよね…?』



「えっ……あっ……」



百合子先輩の言葉で、私は一気に妄想の世界に入り込む…───



白い肌に、赤い頰っぺ。


少しだけ癖の掛かった髪の毛が揺れる…


ママーーー!と叫びながら私に駆け寄るそのスーパーキュートな男の子の瞳はまるでビー玉のようで──…

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