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エンドレス

第6章 運命の日(PM)

最近の事ばかりだったけど、薫とたくさんおしゃべりした。時間は午後4時を廻ったところだった。

ソファーに並んで座っておしゃべりしていたが、ふと会話が途切れた。

ふいに薫が頭を久美の左肩に乗せてきた。

「くみネェ・・・良い匂い・・・」

「かおちゃん・・・」

ずっと会いたかった薫が、抱きしめられる距離にいる。

ほんの数秒だったと思うが、久美はこの状況が嬉しくて、そのまま動かなかった。

心臓の鼓動がだんだん速くなってきた。
「かおちゃん・・・」
久美は我慢できなくなり、右の手のひらで薫の左頬を優しく包み、唇を薫の唇に近づけた。

意外な反応が帰ってきた。

薫は久美の両肩を押し返し、キスを拒んだ。

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