高校1年生
第15章 15
「ありがとう。今何時??」
「えーっと、もう11時だ。」
そんなに寝てたのか。早く帰ろ。
「もうそろそろ帰らなきゃ。」
「まだいいじゃん。昼一緒に食べようよ。ほら、何か買ってあげないといけないし。」
あーあ、面倒くさい。こういうの嫌なんだよね。早く帰してよ。家に帰りたいんだけど。
「ごめんね。私、ちょっと予定があるんだ。買ってくれなくていいよ、お金くれたらいいから。」
「……わかった。どれくらいいる??」
「陽佑の好きな額で。」
私はあえて金額を請求しない。請求するのも面倒くさいしね。まぁ、それでちゃんとお金をくれたらいいんだけど。
「はぁ、そんなこと言われてもねー。ちょっと待ってて。」
陽佑は寝室から出て行った。