テキストサイズ

Pour mon cher -笑顔の先に-

第9章 笑顔の先に・・

そう言うと頬に触れてた手を降ろして私の左手をぎゅっと握って



「愛ともう1度付き合えた時決めたんだ。
今まで泣かせた分、必ず俺が愛の笑顔を守る。そう決めたんだ。

人は笑顔の椅子に座った後は必ず哀しみの椅子に座らなくちゃいけないらしい。

だけど、その椅子を奪ってでも愛は俺がずっと笑顔でいられるように俺が必ず守る。

ずっとそう思って来た。」




真っ直ぐと真剣な眼差しを向け、1つ1つの言葉を丁寧に話してくれる猛司の言葉に心がジーンと熱くなる。




「これからもずっと愛を傍で守って行きたい。
愛に触れて居たい。


何より、俺が愛の1番近くに居たい。

だから‥


愛は俺の奥さんになって、これからは“重盛 愛”で隣りで笑ってろ?」




そう言うと優しく、最上級にフワリとした微笑みを私に向けそっと頭を撫でて




「返事は?」



首を傾げ返事を促す。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ