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Pour mon cher -笑顔の先に-

第10章 Pour mon cher

「はい!こっちも完了♪


どう?気に入った?」



ニコリと微笑みながら鏡の前に手を引っ張って誘導されて。


鏡に映る自分を見て絶句。




「これ‥・私‥?」



そこには、ここに来るまでの自分が何とも貧しく冴えない自分に思えてしまうくらい別人の私が立っていて。



「流石、猛司ねー。

ウェストも身長もバッチリ!
一体どんだけ抱いたんだか」



そう言ってチラリと私に視線を向ける霞さんの言葉に一気に赤面する私に“ははは”と笑って




「じゃ、猛司が待ってるトコへ行こうか」



私がドレスの裾で転ばないようにしっかりとエスコートしてくれながら、霞さんと再び教会へと戻った。








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