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Pour mon cher -笑顔の先に-

第10章 Pour mon cher

教会の中からはバイオリンの3重奏の音が聴こえて来て。



私の真っ直ぐの位置には白いスーツを身に纏った、彼もまた来た時より更に更に、更にカッコ良くなってる猛司がフワリとした笑みを浮かべて待って居て。



何より1番、驚いたのは‥




「美鈴‥・

東先輩‥‥・」



美鈴と東先輩の私を見てにこやかに笑う顔が。


その横にはヒカル君や優ちゃんの姿。





「どうして‥・‥」





昨日逢った時は何も教えてくれたなかったのに‥。

何も今日の事なんか教えてくれなかったのに‥。





「全て猛司君のお陰だよ」



お父さんがゆっくりと口を開いた。



―――え?







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