跨いでいった男たち
第29章 走馬灯
瞬は二人を見届けると里奈の家へ向かった。
里奈の家の玄関の前で待っていた。
カツカツカツカツ
里奈の足音だ。。
里奈「あれ・・瞬君どうしたの?」
瞬『あっこの前言ってた新作。』
瞬『一緒に観ようかなって思って、新作だから早くと思って』
里奈「なんだ、連絡くれればよかったのに。待ったでしょ?」
瞬『あ・・ううん、そうでもない、さっき来たばかり。』
里奈「そう、上がって」
里奈「瞬君、なんか疲れてる?大丈夫?顔色悪いよ?」
瞬『大丈夫・・・』
里奈は玄関を開けると、瞬と里奈は部屋に入った。
兄さんが笑顔で見てる・・
でも、ごめんね。
僕は抑えられないよ・・・。
里奈が冷蔵庫から飲み物を出すと瞬の前のテーブルに置き、瞬の隣へ座った。
里奈「これ楽しみだったんだー。嬉しい」
瞬『里奈さん、今日残業だったの?』
里奈「ぇ?あっうんそうそう。夕方特売までいて!」って言われて。
瞬は飲み物をゴクっと飲むと
里奈の両手を片手で掴んだ!!
!!!!!!!!!!!!!!
里奈「どうしたの!瞬君!やめて!」
瞬は『ごめん、』と言うと里奈のTシャツを勢いよく破いた。
ビリビリビリビリ!!!!!!
里奈は泣きながら
ヤメテ・・・オネガイ・・・と言いながら抵抗をしていた。
ドウシテ・・・ドウシテナノ・・シュンクン。
瞬は涙を浮かべながら、僕たちは特別じゃないとダメなんだ。
こうなる運命なんだ。とブツブツ呟いている。
その瞳を見た里奈は走馬灯のように潤との過去。隣人のレイプを思い出し、震えていた・・・