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跨いでいった男たち

第30章 天使が降りる頃

ゆいは里奈が処置室に運ばれると、病院のベンチに腰掛け、ただ泣きながら祈るばかりだった。

なんであの時気づいてあげられなかったのか

里奈ちゃんはゆいにぃぃぃ!!!

そんな時 力強く握ってた里奈の携帯が震えた。。

笹木・・・

ゆい「ハィ・・・」

笹木『あっ里奈ちゃん、俺、今日・・一旦かえ・・ん?あれ誰だろ。。』

ゆい「ユィです。。」

笹木『あっ?え?ゆいちゃん・・マリーナの?』

ゆい「ヒック・・ヒック・・」

笹木『え?え?里奈ちゃんに何かあったの???』

ゆい「里奈ちゃん、今病院です・・ぅ・・ぅ」

笹木『着信があって、俺も電話しようと思って何回か電話してて・・』

ゆい「うう・・・」

笹木『ゆいちゃん、どこの病院?』

ゆい「○△病院・・」

笹木『わかった・・・すぐ行くから』



笹木はおまりの出来事にホームにたたんずんでいたが、会社に連絡するとくるりと戻りタクシーに飛び乗った。

里奈、何があったんだ。事故?でもなんでゆいちゃんが?
里奈、里奈、無事でいてくれよ

ゆいはまた震える里奈の電話をとる

こちらーレンタルビデオ店○○の○○と申します、小林さんの携帯だすか?

ゆい「はい・・」

店長『あっ小林さん、今日出勤してこなかったけど具合悪い?あれ・・小林さんじゃないのかな』

ゆい「あの。。里奈ちゃん、今病院に運ばれてて・・ヒック・・ヒック」

店長『え?!どうしたんですか?大丈夫ですか?わかりました。そーゆーことでしたら、お元気になられるまで病欠にしておきますので、お大事になさってください。』



店長『瞬~小林さん、相当具合悪かったのかな?なんか聞いてなかったの?』

瞬『え・・なんて?』

店長『なんか女の子が小林さんの携帯に出て泣いてて、病院に運ばれたって、事故かなぅ。大事にいたらなければいいけど・・』

瞬は顔面蒼白で立ち尽くした。
手足がガクガクと震えた。。

僕は・・・・

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