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跨いでいった男たち

第12章 ロケ班な男

笹木と里奈は冷んやりした風を受けながら、深夜の歩道を並んで歩いている。
話さないわけじゃないが風が心地よく二人を包んでいた。

あっ!きゃッ!

里奈のピンヒールの踵が歩道の路面に引っかかり体勢が崩れると、とっさに笹木が支えた。

ササッ ギュウ

笹木『大丈夫?くじかなかった?』

里奈「いたたたた汗」

とっさに里奈の右側を歩いていた笹木の右腕は里奈の胸の前を通りすぎ抱えている状態。。

里奈「あ、ありがとう、あの・・笹木さん 腕。。もう大丈夫だから照」

笹木『あっごめん汗』

笹木は腕に程よい弾力の里奈のおっぱいの感触を感じ、おさまっていた悶々としていた気持ちが笹木の股間に伝わり男の部分を主張したいかのようにピクンと動いた。

公園のベンチに座りお互いにタバコをふかしながら、里奈の恋愛話や仕事の話をしていた・・

里奈「私さぁ、皆が綺麗って言ってくれるの本当はあまり嬉しくないんだよねぇ~」

笹木『今の発言、世の中の女性を敵に回しちゃうな・・。』

里奈「飲み屋さんで働いてるとね、私をお飾りみたいに扱う客といやらしい眼で見てる客とさ」

里奈「私ってなんだろうって思う・・・あっごめんなさい。笹木さんはお客さんなのに。」

笹木『里奈ちゃんって根が真面目なんだね、俺らの世界にはそれを利用しない手はないって』

笹木『キャバやクラブで芸能界を夢見る女がさ、簡単に抱かれる世界だよ。ただのロケ班でも喜んで股をひろげる。俺、飲み屋の女ってそんなもんなんだなって思ってたから・・』

笹木『なんか里奈ちゃんみたいな子っていがい笑』

里奈「それでいて変な男には騙されちゃうしねぇ~散々だよ、あはは」

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